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七五三の着物。「正絹」と「化学繊維(化繊)」の違いについて

七五三の着物。「正絹」と「化学繊維(化繊)」の違いについて

お子様の健やかな成長と幸せを願う七五三の祝い着。ハレの日に着る衣装といえば正絹の着物が主流でしたが、最近では安価で丈夫な化学繊維(化繊)の晴れ着も普及しています。七五三の着物はお子様が初めて着る晴れ着だけに、どちらを選ぶべきか迷ってしまうかもしれませんね。今回は正絹と化学繊維の違いについて、メリットとデメリットを解説します。

着物の素材について

冠婚葬祭に着用するフォーマルな着物と、普段使いのカジュアルな着物。この2つを区別する際に目安となるのが生地の違いです。着物は大きく分けると「染め」と「織り」がありフォーマルには「染め」の着物、カジュアルには「織り」の着物を着ることが主流です。それぞれの特徴を見ていきましょう。

染めの着物の特徴

染めの着物は白い極細の生糸で布に織った白生地に色柄をつけた反物で仕立てた着物です。直接絵を描く手描き「友禅染め」や型紙を使って染色する「型染め」、糸で生地を絞ったり塗ったりして染める「絞り染め」などの技法で色柄をつけます。触るとしなやかで柔らかなのが特徴で“柔らかもの”と呼ばれることもあります。染めの着物は格が高いとされることから留袖や訪問着、未婚女性が着る振袖などフォーマルは染めの着物です。

織りの着物の特徴

一方の織りの着物とは、白い糸を柄に合わせて染めてから布を織った先染めの反物で仕立てた着物です。おもに紬や木綿染め、お召が代表的で木綿やウールなどの素材が使われる織りの着物は、張りがあって固い手触りのため“かたもの”とも呼ばれます。普段着として用いられたことから、カジュアルな着物に大別されます。

七五三の着物はハレの日で着用する“晴れ着”であるため、フォーマルな染めの着物を選ぶようにします。最近では高級で値の張る絹の着物(正絹)ではなく、代替として比較的安価なポリエステルやナイロン、レーヨンを使った化学繊維の着物を選択する人も増えています。以前は正絹と化学繊維の着物では見た目にもハッキリとした違いがありましたが、技術が向上して見分けがつきにくくなってきています。

七五三の衣装として選ぶ晴れ着はどちらにするか、それぞれの特徴をメリットとデメリットで考えてみましょう。

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正絹のメリット

繭が原料の天然の繊維で、繭から引き出した糸を撚り合わせて作る生糸(絹糸)を用いているので、美しい光沢があり、柔らかく滑らかな生地です。通気性がよく、着用すると体に添うように馴染みます。着心地がよいだけでなく、着付けしやすくきちんと着付けると着崩れしにくいのも特徴といえるでしょう。

正絹のデメリット

機械化によって手頃な価格の品もありますが、高級品ともなると高額であるため、一度きりの七五三には割高に感じるかもしれません。防虫だけでなく湿気で縮む性質があるため、お手入れや保管には注意が必要です。汚れがついても水で濡らすのは厳禁で、専門店でのクリーニングに持ち込みます。

化学繊維の特徴、メリット/デメリット

近年増えつつある化学繊維の特徴をメリット、デメリットに分けてご紹介します。

化学繊維のメリット

化学的に合成した繊維で作られているため合成繊維(合繊)とも呼ばれます。おもにポリエステルやポリアミド系合成繊維、レーヨンなどの繊維が使われています。数千円程度から手に入り、絹に風合いを近づけた高いものでも数万円程度と比較的安価です。

軽くて縮みにくく、虫食いもないなど耐久性に優れているので家庭でも手洗いやネットに入れて洗濯機で洗えるなどお手入れも簡単に済みます。汚れにくく、水を通しにくいので子供が着る衣装としては気軽に着用できます。

化学繊維のデメリット

天然素材と違ってゴワつきがあるため身体に沿いにくいだけでなく、吸湿性がなく蒸れやすいといった面もあります。体温調整が苦手だったり、チクチクするなど敏感肌の子供には不向きです。ほかにも静電気が起きやすい、足さばきがしにくいといったデメリットもあります。

最後に

大切な節目の儀礼である七五三は、子供に「良いものを着せたい」「正絹にこだわりたい」など、両親だけでなく祖父母の特別な想いもあるでしょう。正絹のデメリットである水や汚れに弱い点があるものの、プロが管理をするレンタル着物ならば手入れを不安がらずに着せることができます。また、自分で衣装を購入される方は飲み物をこぼしたり、転ぶなどのアクシデントが考えられる3歳は化学繊維を着せて、7歳で正絹を選ぶといった方法もあります。

晴れ着の丸昌 横浜店では、ご予約時に「レンタルケア」をお申込みいただくと、食べこぼしや泥跳ねなどで晴れ着を汚してしまってもクリーニング代は不要になるオプションサービスも完備しています。小さなお子様のお衣装にも安心して正絹の晴れ着をお選びいただけます。

また、晴れ着の丸昌 横浜店では、ほとんどが正絹という品質にこだわった七五三の祝い着を取り揃えております。七五三のお祝いに参加する両親や祖父母の留袖、色無地などのご相談にも応じておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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