どんなに素敵なデザインでも、その人に似合っていなければ振袖の魅力は半減してしまいます。今回は身長や体型別にどのような振袖が似合うのかをご紹介します。振袖の選び方の参考になさってください。
(※この記事は2017年9月21日に公開したものを加筆修正しました。)
身長が高い場合の選び方:華やかさを意識
長身を活かして、華やかな総柄、はっきりとした色柄など、さまざまなデザインの振袖が似合います。着た時に、柄のない無地の部分が多く見える振袖は、さみしい印象になる場合があるので注意が必要です。
おすすめデザイン: 柄が全体にたくさん描かれたもの
身長が高い方は、着物の面積が縦に広くなります。そのため柄が全体ではなく一部に集中していると、地色が多く見えすぎて控えめな印象になってしまいます。特に、成人式や結婚式のお呼ばれなどの晴れやかな場では、柄が全体にたくさん描かれた華やかな振袖がおすすめです。長身だからこそ柄全体が見え、豪華な雰囲気が際立ちます。
おすすめデザイン: 大きめ柄
小さな柄だと振袖の地色の面積が大きくなり、さみしい印象になることも。大きな柄をさらりと着こなせるのは長身の方ならでは。存在感のある大胆なデザインが長身に一層映え、カッコよく着こなせます。
おすすめデザイン: 印象の強いはっきりした色柄
濃い色や鮮やかな色など色合いがくっきりしていて、柄も大ぶりで個性的。そんなインパクトのある振袖が長身の方にはよく似合います。全体のメリハリがつき、すっきりとした印象になります。スタイルをよりよく見せ、甘過ぎない大人の装いを演出してくれます。
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身長が低い場合の選び方:可愛らしさを活かす
身長が低い方には、可愛らしさを活かした、華やかで明るい印象の振袖が似合います。暗いトーンの色、大ぶりで主張の強い柄は全身のバランスが悪くなりがちなので注意が必要です。
おすすめデザイン: 明るく優しい色
小柄さんにおすすめなのが淡いカラーの振袖。ベビーピンクや水色などを選べば華やかで可愛らしく優しい雰囲気に着こなすことができます。なお、淡い色合いの中にも少し主張のある差し色の小物を使うと、子供っぽくなり過ぎずに済みますし、もし濃い色合いの振袖を選ぶ場合は、小物の色味で抜け感を作ると全体が重くなり過ぎずに済みます。
おすすめデザイン: 小さめ柄
小さな柄が散りばめられた振袖は、小柄な女性を華やかに彩ります。斜めに柄が入っているものを選ぶと、縦長効果が期待できスタイルよく見せることができます。
おすすめデザイン: 余白のある大柄
小柄だからと敬遠しがちな大きな柄も、柄と柄の間に程よい余白があるものでしたら大丈夫。きれいな着姿で個性的な装いが楽しめます。
体型をカバーする選び方:視覚効果を利用する
振袖でも着やせやボリュームアップなどスタイルアップの効果を狙った選び方ができます。「自分の体型では振袖は似合わない…」と諦める必要はありません。
ボリュームを抑えたい場合
濃い色の振袖を選ぶと全体の印象が引き締まって見えます。暖色系や明るいトーンの色よりも寒色系や暗めのトーンの色の方が、より体型が締まって見えるでしょう。
柄はスッキリしたシンプルなデザインがおすすめ。斜めの柄や縦縞の柄を選ぶと、縦長効果でスマートに見えます。斜め縞(手綱模様とも言われる)や束ね熨斗といった柄の振袖は、その一例に当てはまります。また、上半身に柄が少ないものを選ぶのが、全身をスッキリ見せる振袖選びのコツです。
ボリュームを出したい場合
明るいパステル系の色合いの振袖がおすすめです。寒色系より温かみのある色合いが程よくふっくらと見えるので良いでしょう。
ボリュームを出すには、華やかに横に広がりのある柄を選ぶこと。雲取りやヱ霞、地紙や扇などの柄が当てはまります。また、ふっくらと見える総絞りもスリムな体型の方にはおすすめの振袖です。また、ショールを使うと上半身にボリュームが出せます。
最後に
振袖は本人が着て楽しむだけでなく、見る人にも楽しんでもらうもの。自分の体型をより美しく見せる振袖の選び方をして、素敵な着こなしの振袖美人に変身しましょう!
丸昌 横浜店には正統派と言われる上品な古典柄を中心に、多彩な色柄の振袖を豊富に取り揃えています。身長や体型のお悩みにも対応できるよう、身丈は4段階(身長150cm~177cmに対応)、身幅は3段階(ヒップ85cm~115cmに対応)のサイズ展開をご用意。ご来店いただいたお客様には、和装の専門知識に長けたスタッフが似合う色柄選びをサポートいたします。ぜひ、お気軽にご試着、ご相談にお越しください。