日本に古くから伝わる伝統文様は、平安時代頃から作られたと言われています。豊かな自然や、季節の移ろいの中に情緒を見つけ、それを文様として取り入れ親しみ続けてきた日本人の感性。それは、現代まで絶えることなく続いています。
日本の伝統文化保存委員会では、現代でも特に人気のある伝統文様がどのような意味を持ち、作られたのかが分かる動画を作成しました。いにしえの日本人に想いを馳せ、お楽しみいただけると幸いです。
千三百年の時を超えて愛され続ける正倉院文様。シルクロードの時代にもたらされた西域の文化が元となっており、異国の風情を漂わせます。
縁起が良いとされる宝物を並べた吉祥文様です。宝物は時代や地方により多少異なりますが、一つひとつに意味があり、さまざまな願いが込められています。その宝物の一部をご紹介します。
花といえば桜を意味するようになったのは平安時代の頃から。満開に咲き誇る姿から散る姿まで、その多様な美しさは古来より日本人に愛されてきました。八重桜(やえざくら)、枝垂桜(しだれざくら)、桜川(さくらがわ)といった文様の起源をご紹介します。
波と一言で言っても、それを表す文様は実に様々です。着物の文様としてもよく使われる、青海波(せいがいは)、流水(りゅうすい)、観世水(かんぜみず)という3つの文様の起源についてご紹介いたします。
雪輪文様は雪の結晶の形から生まれた文様で、六角形の雪の結晶の輪郭を曲線でつないだものです。雪輪文様の中に松・竹・梅・菊などの植物文様を入れたり、「雪輪どり」といって柄の構図の境界線にも使われたりもする人気の文様のひとつです。